神奈川に嫁いだ妹が夏に帰省した時のこと。
妹は少々太り気味で汗っかき。鞄の中から薄汚れたハンドタオルを取り出し汗を拭き始めました。
「何!その汚いタオルは!!」と思わず叫んでしまった私に
「これ、ホットマンのタオルだよ」
「え~っ!!」タオルを妹から奪い取りマジマジと観察すると、それは確かにホットマンのタオル!!元の色はすっかり抜けてしまい、かなりくたびれてはいるが見覚えのある象の刺繍・・・。
「でも普通こんなになるまで使う?」と聞く私に
「え?ダメかな?だってまだ使えるし、我が家では普通にレギュラー入りしているよ」
当たり前のように返してきました。
10年程前に、私があげたタオルを大切に使ってくれているんだと嬉しく思うと同時に、少し複雑な気持だった事を覚えています。妹が帰る時、「ちょっと荷物になるけど」と新しいハンドタオルを数枚みつくろい持たせてあげました。
「ホットマンさんのタオルは丈夫で長持ちする」「もう20年くらいも使っている」などとのお話をよく耳にします。皆さん、それぞれに思い入れがあり大切に使っているんだなとお話を聞くたびに感じます。私自身も、人様から見たら「もう捨てたら?」と言われそうなタオル、実はたくさん持っています。
新潟県 Wさん ※写真はイメージです。